給水の逆流実証実験の概要
※)水道事業体が維持・管理する公共の配水管における『清浄保持』に関する必要な施策において、水道使用者等においても当該施策に協力することが必要です。
『逆流実証実験に係る説明』の前に
1.一斗缶の変形にて、『負圧の威力』を可視化
配水管からの『負圧の威力』を可視化するために、赤色の着色水を満たした「一斗缶」を使うこととしました
配水管からの負圧による『吸引力』を、「一斗缶の形状変化」にて是非ご確認ください
2.単一逆止弁(バネ式・リフト式)による逆流防止措置に対し、疑問視した背景
配水管には「正圧」と「負圧」とがあります
「正圧」は、通常時の圧力で0.15MPa~0.75MPaの「+(プラス)」の値を常時保持しています
「負圧」は、配水管の断水工事復旧後・火災時のポンプ車からの放水時・近隣の大型受水槽への吐水時等に発生するおそれがあります
現在、一般的に使われている単式逆止弁(バネ式・リフト式)は、日本産業規格(JIS)や日本水道協会規格(JWWA)及び水道法性能基準の既定の検査に合格した合格品であり、給水器具等の内部からの逆圧(=背圧)に対して機能的に有効な逆流防止器具であるため、配水管における負圧時に対する逆流防止器具としては、的確な作動を保障された給水用具ではありません
現在、増圧給水方式の施設内における給水立管の頂部に設置されている「吸排気弁」を、1階及び地階系統への直圧給水系統において、配水管と当該給水系統との間に設置する『吸排気弁を具備した隔離装置』が、逆流防止システムとして十分に活用できるか否かを、本実証実験にて確認することとしました
逆流実証実験のシステム環境
3.逆流実証実験のシステム環境
給水装置の逆流に係る実証実験
4.サイフォン作用の解消 と 吸排気弁
灯油ポンプの原理を使って「灯油の栓」を 外す作業 状況、即ち、『サイフォン作用の解消』の動作 を説明するための解説図です
本実験は、灯油ポンプの「栓」と同様、空気を管内に自動的に入れる役目を『吸排気弁』が果たせるか否かを確認するためのものです
5.逆流実証実験
R6年度は12パターン、R7年度は4パターンの実証実験を実施しました
R6年度の実証実験での状況、及び、実験結果からの総まとめは、以下のとおりです
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0.目次にての本実証実験全体の概要説明(2.37s)
第1編第1項:配水管内を負圧にする要因
第2項:本ビデオを作成するに至った背景
第2編:合計6パターンの実証実験
第3編:6実験結果を写真・図形にて説明
1.逆流の概要、及び実証実験の下準備編(16.52s)
配水管と給水装置間の新たな「隔離装置」の設置を提案
第2項:各種逆流防止用具の説明及び本ビデオを作成に至った背景
第3項:実証実験のシステム環境及びサオフォン環境実現の下準備作業
2.計6パターンにおける逆流の実証実験編(15.29s)
計6パターンの逆流の実証実験ビデオ
第1項①:吸排気弁の有・無 &チャンバー下端は水受容器の溢れ線より150㎜高いケースにおける実証実験
第2項②:吸排気弁の有・無 & チャンバー下端は水受容器の溢れ線と同じ高さのケースにおける実証実験
第3項③:吸排気弁の有・無 & チャンバー下端は水受容器の溢れ線より200㎜低いケースにおける実証実験
3.合計12パターンにおける実証実験のまとめ編(15.29s)
実証実験の結果を、写真と図形で詳しく説明
直圧給水と増圧給水の2種類の給水系統に対する1階の店舗等への給水配管系統における配水管への逆流を防止する「隔離装置」について説明
参考資料;水道先進国のアメリカやヨーロッパ(EU)の逆流防止基準についての説明他
R7年度の実証実験の動画(YouTubeとリンク)を掲載しています
1.チャンバーの下端 が 水受器の水面より(+150mm)高い (4:58s)
➊-1(吸排気弁/無し):逆流-有り--×
➊-2(吸排気弁/有り):逆流-無し--◎
2.チャンバーの下端 が 水受器の水面より(-300mm)低い (5:51s)
❸-1(吸排気弁/無し):逆流-有り--×
❸-2(吸排気弁/有り):逆流-無し--×
3.逆流実証実験№1・№2とをまとめた動画(10:47s)
➊-2(吸排気弁/有り):逆流-無し--◎
6.逆流実証実験のまとめ
R6年度は12パターン、R7年度は4パターンの実証実験の結果を、一覧表にまとめました
実証実験にて、チャンバー下端が確実に150mm以上高く、且つ、頂部に『吸排気弁』を装備している場合にのみ、流し台・浴槽・洗濯機・食洗器及び大便器等からの給水管・配水管への逆流を防止する「有効なシステム」であることが確認できました
「施設内の給水立管図」と、上記「4.サイフォン作用の解消と吸排気弁」の解説図とを合わせると、以下の解説図となります
給水装置の未来に・・・新たな『選択肢』の 提案
「安全・安心の水」を継続的に供給する責務のある公共事業を営む水道事業者や、水道事業者の施策に協力する責務のある水道使用者等にとって、『安全・安心の水道水を保持』するための施策は非常に重要です
水道の先進国のアメリカやヨーロッパの国々における水道水に対する『安全・安心』に係る意識は、我国と比べると非常に高く、一戸建て住宅を除く大半の施設においては、配水管からの「負圧」や、給水装置内部でのクロスコネクション等による「逆圧」に対処できる『減圧式逆流防止装置」の設置が義務付けられています
給水装置の未来に向けての『新たな選択肢』として、我国のような狭い敷地に適した『新たな逆流防止装置』が必要ではないでしょうか
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(PDF データ 参照)